女性に多い牽引性脱毛症とは 原因や治療法について

 
女性の抜け毛や薄毛の原因は様々ありますが、本ページでは主に髪の長い女性に多い薄毛の症状の1つである「牽引性脱毛症」の原因や治療法などに関して、解説をしていきます。

なお、その他の女性の抜け毛や薄毛の原因や治療について詳しくはこちらをご覧ください。

女性の薄毛や抜け毛の原因とは 脱毛症の種類や治療法について

牽引性脱毛症とは

牽引(けんいん)とは、引っ張ること、引き寄せることを指しています。女性や髪の長い男性が髪の毛を長期に渡り強い力で結いあげることで、頭皮にダメージが蓄積し、抜け毛が増えて薄毛の症状が起こることが牽引性脱毛症です。牽引性脱毛症を発症すると、髪の毛が引っ張られる状態が続けているため、頭皮の血行が悪くなり切れ毛や抜け毛が増え、結んでいる髪のボリュームが減ったり、切れ毛が目立ったりするようになります。

最近では様々なヘアアレンジが流行しており、アレンジによっては髪の毛を結い上げる状態が長い期間続くため、頭皮を強く引っ張った状態が続き頭皮の負担がより大きく、近年は牽引性脱毛症を発症する女性が増えております。

牽引性脱毛症の症状

牽引性脱毛症の症状として、髪の分け目や結び目が薄毛になり、頭皮が目立つようになります。なお、髪型によって髪を引っ張る部位が異なる為、人によって脱毛箇所は様々です。

牽引性脱毛症の方の抜け毛の特徴は、抜け毛の先端(頭皮に埋まっていた側)を観察してみると乳白色のものがついています。この付着物は毛包(もうほう)と呼ばれ、髪を包んでサポートしていますが、髪を強く引っ張ることで毛包ごと脱毛してしまうのです。正常に脱毛した抜け毛(自然脱毛)には毛包はついていません。

牽引性脱毛症の特徴的な抜け毛の症状

他にも引っ張る力によって毛球が変形し、毛球にひげ根が付着したように見える抜け毛も、牽引性脱毛症による抜け毛の特徴と言えるでしょう。

髪を牽引することによる頭皮へのダメージは、1日や2日などの短期間で現れるのではなく、長い年月をかけてゆっくりとダメージが蓄積され、薄毛の症状が徐々に現れます。その為、もし短期間で髪が抜け落ちる場合には牽引性脱毛症ではなく、他の薄毛の症状である場合があります。

牽引性脱毛症の原因

髪の毛を引っ張ることで頭皮の血行が悪くなり、髪の毛に栄養が行き届かない状態になることで、髪の毛が健康に育ちにくくなったり、引っ張られていることで髪の毛が抜けやすい状態になったりしてしまうことが牽引性脱毛症の原因です。

ポニーテールなど、髪の毛を強い力で結いあげる状態が長く続くと、頭皮にダメージが蓄積して毛髪が脱毛します。長年同じ分け目の方も、髪の自重などによって頭皮が一定方向に引っ張られている状態ですので、抜け毛が多いと感じる方は、牽引性による脱毛が考えられるでしょう。他にも、自分の髪につけるエクステも頭皮に負担をかけ、常に髪を引っ張った状態になっているため抜け毛が増えてしまいます。

こうした物理的な要因による薄毛の症状なので、特定の性別や年齢を問わず発症する可能性があります。特に芸能人やバレエなどで髪型を常に一定にしているような方々は、生え際や結び目などが脱毛してしまい、薄毛に悩んでいる方もいらっしゃいます。男性の方でも、長い前髪を常に上で固定させているような場合は注意が必要です。

牽引性脱毛症の治療方法

牽引性脱毛症は髪の毛を引っ張ったり同じ分け目のまま何年も過ごす、物理的なダメージによるものです。AGA(男性型脱毛症)のように、5α還元酵素阻害薬など薬によってに髪の脱毛を防ぐような治療法ではなく、分け目を変えてみることやヘアスタイルを変更するなど、牽引性脱毛症の治療法の第一選択としてはまず自然治癒に任せることしかできません。

なお、そうした牽引性脱毛症の原因を改善した上で、より早い回復を希望するのであればミノキシジルの外用薬などで髪が薄くなった部位の発毛をサポートする等のプラスアルファの治療法を選択することも可能です。

ミノキシジル外用薬の効果や副作用について

牽引性脱毛症を予防するには

牽引性脱毛症にならないためには、ヘアスタイルをこまめに変えることをおすすめします。分け目を1日おきに左右変えてみるなどの予防が効果的です。また、エクステをつけている方は、量を減らしたり一定期間はずしたりして、負担をかけないように頭皮を休ませましょう。

また、ヘアアイロンを使っている方も注意が必要です。ヘアアイロンは髪を引っ張りながら熱を加えているので、頭皮と髪の両方にダメージを与えています。カールやストレートなど、様々なヘアスタイルを楽しめるアイテムですが、常日頃から使用している方は使用頻度を見直してみると良いでしょう。

牽引性脱毛症は習慣を見直せば改善する

牽引性脱毛症は、髪の毛を引っ張る髪型や結い上げるヘアゴムがきつすぎることで、頭皮の血行が悪くなり髪が部分的に抜けてしまう脱毛症です。頭皮に物理的なダメージが与えられることで起きる一過性の脱毛症ですので、育毛剤や薬を使った治療を行う前にヘアスタイルを変えることや髪の毛を引っ張ている習慣を見直せば改善します。

しかし、抜け毛が多くなってしまった理由が他にある場合は、原因を特定して適切な対応が必要です。抜け毛が増えた原因が不明な場合は、薄毛や抜け毛を専門にしているクリニックに相談してみてください。

銀座総合美容クリニックでは「常に患者さん目線でのクリニック運営」「患者満足度のより高いAGAクリニックを目指す」をクリニックの運営理念に掲げ薄毛に悩む患者様と日々真摯に向き合っており、女性の抜け毛や薄毛の悩みについても治療をお受けしております。


SP【女性専用】銀座総合美容クリニック 無料カウンセリングのご予約 銀座総合美容クリニックでは、女性の抜け毛や薄毛の悩みについても治療をお受けしております。無料カウンセリングではその方々の状態を拝見の上、治療の方法や効果・副作用、また効果発現の目安などについてもご説明させていただきます。また、女性専用の待合室を設けており周りの目を気にすることなくご来院いただけます。

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記事の監修医師

正木 健太郎銀座総合美容クリニック 院長
【略歴】
・平成14年 岡山大学医学部卒
・平成20年 銀座総合美容クリニック 開院
【所属学会】
・日本形成外科学会 正会員
・日本臨床毛髪学会 正会員
・日本再生医療学会 正会員
・日本美容外科医師会 正会員

監修医師の詳細情報
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