日常生活の中で「抜け毛が増えた気がする…」と不安を感じていないでしょうか?
実は1日50〜100本程度の抜け毛は誰にでも起こる正常な生理現象です。ただし「細く短い毛が増えた」「特定の部位だけ薄くなった」「抜け毛が3ヶ月以上続いている」場合は、AGA(男性型脱毛症)をはじめとする治療が必要な脱毛症の可能性があります。
この記事では、2008年の開院以来280万人の治療実績を持つ銀座総合美容クリニックの視点で、抜け毛の原因と対策、正常な抜け毛と治療が必要な抜け毛の見分け方、受診すべきタイミングについて解説します。
- 抜け毛は1日50〜100本が正常範囲
- 抜け毛の原因は内因・外因・ストレス
- 危険な抜け毛の特徴と見分け方
- 抜け毛改善に役立つ生活習慣と対策
- AGAが疑われる症状と受診の目安
目次
1日に抜ける抜け毛の本数とは
まず知っておきたいのは、抜け毛は人間が生きていく上で自然な生理現象であるという点です。髪の毛は「ヘアサイクル(毛周期)」によって成長と脱毛を繰り返しており、健康な状態でも1日に50~100本前後は自然に抜けていきます。そのため、この範囲内であれば基本的には問題ありません。ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 朝起きたとき枕に大量の抜け毛が落ちている
- シャンプー時に手に絡む毛が明らかに増えた
- 排水溝に溜まる抜け毛の量が急に多くなった
厳密に1日何本の抜け毛が出ているのか把握することは困難なため、こういったタイミングで抜け毛の量の全体像を把握しておくことが重要です。また「なんとなく増えた気がする」という感覚も非常に重要なサインです。日常の変化に気づくことが早期対策につながります。
症状別の抜け毛の原因と対処法
抜け毛が増えたと感じる場合は、まずはその原因を究明することが重要です。しかし、抜け毛の背景には多角的な要因が関係しているため、ご自身だけで正しい原因を特定し適切な病院を選択することは容易ではありません。 抜け毛を引き起こす要因は、大きく以下の4つに分類されます。
| 分類 | 主な原因 | 症状の特徴 |
|---|---|---|
| 内因的要因 | AGA(男性型脱毛症)、ホルモンバランスの変化 | 生え際・頭頂部といった特定の部位が後退する進行性の症状。 |
| 精神的要因 | 過度・長期的なストレス、自律神経の乱れ | 短期間で急激に抜ける。円形脱毛症を伴うこともある。 |
| 外因的・環境的要因 | 合わないヘアケアになどよる頭皮環境の悪化 | かゆみ・赤み・フケ・べたつきを伴う。 |
| 季節性要因 | 夏の紫外線の蓄積、寒暖差、花粉 | 春や秋に抜け毛が多く、1~3ヶ月程度で自然に改善する。 |
具体的な症状から見る抜け毛の原因と対策
抜け毛の原因にはさまざまな要因がありますが、実際に現れる症状や髪の抜け方によって必要な対策は異なります。 ご自身の頭皮のお悩みに一番近い状態を以下から選び、詳しい原因と具体的な対処法を確認してみましょう。
秋になると抜け毛が増え、数ヶ月で落ち着く
秋頃毎年抜け毛が多いと感じ、対策をしなくても数ヶ月で自然に改善している場合は季節性の抜け毛の可能性があります。
生え際・頭頂部だけが薄くなっている
髪の抜ける部位が生え際や頭頂部と特定で自己流のケアでは改善の兆しが見えない場合は、AGAの可能性があります。
かゆみ・フケ・べたつきを伴う
かゆみ・フケ・赤みなどが激しく、細く短い抜け毛が多い場合は頭皮環境の悪化による抜け毛の可能性があります。
強いストレスや環境変化の後に抜け毛が急増した
数ヶ月前に強いストレスを感じ、その後抜け毛が増えた場合はストレスによる抜け毛の可能性があります。
女性に多い抜け毛と原因
女性の抜け毛や薄毛は、女性ホルモンの変化や頭皮環境のトラブル、身体の疾患など複数の要因が複雑に絡み合って起こるケースが多いです。
| 脱毛症の種類 | 主な原因 | 症状の特徴 |
|---|---|---|
| びまん性脱毛症 | 加齢や更年期による女性ホルモンの減少 | 頭頂部や分け目を中心に、頭部全体が均一に薄くなる |
| FAGA | ホルモンバランスの影響でヘアサイクルが乱れる | 頭頂部や分け目を中心に頭部全体のボリュームが落ち、地肌が透ける |
| 分娩後脱毛症(産後脱毛) | 出産に伴う女性ホルモンの急激な減少 | 産後数ヶ月頃にまとまって髪が抜け落ちる |
| 粃糠性脱毛症 | 頭皮の乾燥、誤ったヘアケアによるダメージの蓄積 | 細かいフケが大量に出て、かゆみが生じる |
| 脂漏性脱毛症 | 頭皮の皮脂の過剰分泌 | ベタつケ、頭皮の赤みや湿疹、かゆみ |
| 円形脱毛症 | 自身の免疫が誤って毛根を攻撃する | 境界がくっきりとした円形の脱毛斑ができる |
女性の抜け毛の主な要因
- ホルモンバランスの変化
髪の成長を支える「プロゲステロン」や、ハリ・コシ・頭皮の血行を保つ「エストロゲン」は30代後半くらいから徐々に減少するため、髪が細く短くなります。
- 頭皮環境の悪化
洗浄力の強いシャンプー、過度なカラー・パーマの薬剤による刺激などが頭皮トラブルを招きます。
- 病気・薬剤の影響
甲状腺疾患、抗がん剤などの薬剤副作用、金属やハウスダストのアレルギーなどが原因で脱毛が起こるケースもあります。
他に考えられる原因の脱毛症状
抜け毛の原因はAGAや季節性要因、頭皮環境の悪化だけでなく、自己免疫の異常や感染症、物理的な刺激などが関わる疾患によるものもあります。これらは原因によって症状の現れ方や治療法が大きく異なってきます。
| 脱毛症の種類 | 主な原因 | 見た目の特徴 | 治療の基本方針 |
|---|---|---|---|
| 頭部白癬(しらくも) | 白癬菌(カビ)の感染 | フケ・かさぶた、毛が途中で切れて黒い点に見える | 抗真菌薬の内服 |
| 瘢痕性脱毛症 | 強い炎症、ケガ、膠原病などにより毛包が壊れる | 毛穴が消失し、頭皮が露出する | ステロイドや免疫抑制薬により炎症抑制、脱毛の進行防止をする |
| 抜毛症 | 強いストレス、無意識の癖 | 脱毛部位の形や毛の長さが不規則 | 心療内科や精神科の受診 |
| 牽引性脱毛症 | 髪を強く引っ張るヘアスタイル | 負担がかかっていた部位の薄毛 | 髪型を変えて頭皮への負担を減らす |
代表的な脱毛症の特徴と詳細
頭部白癬は、主に子どもに多く見られる真菌感染症です。進行すると毛穴のまわりに膿がたまったニキビのような小さなブツブツが出てくることもあります。円形脱毛症と見誤りやすいですが、炎症やかさぶたの有無で鑑別されます。毛根深部に菌が入り込むため、抗真菌薬の内服薬よる治療が原則です。
瘢痕性脱毛症は、感染症や外傷、自己免疫疾患(皮膚エリテマトーデスなど)による強い炎症で髪を作り出す毛包が破壊される疾患です。破壊された毛包から毛が再生することは極めて困難なため、早期に炎症を抑えてこれ以上の脱毛範囲拡大を防ぐことが最重要となります。
抜毛症は、ストレスや緊張から自発的に毛髪を引き抜く精神的な疾患で、セルフケアでの改善は難しく、ストレスケアやカウンセリングなどの心理的アプローチが必要となります。
牽引性脱毛症は、ポニーテールやお団子ヘアなどの毛根に持続的な負担がかかることで起こりますが、髪型を変えることで改善が見込める症状です。
注意が必要な抜け毛とは
ひとことで抜け毛といっても、日常的に髪が抜ける「正常な抜け毛」と、何かしら疾病に起因する「注意すべき抜け毛」の2種類があります。以下のような特徴がある場合は、医療機関で医師の診察を受けましょう。
細く短い抜け毛が増えている
通常の抜け毛は「太く」「長い」状態です。しかし、細く弱い毛が多く抜ける場合は、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。特に男性はAGA(男性型脱毛症)の可能性が高いです。早期治療が早期回復の鍵となりますので、早めに医療機関に相談しましょう。
特定の部位のみ抜け毛が増え薄くなる
- 生え際が後退している
- 頭頂部が透けて見える
加齢などによる通常の抜け毛は部位に偏りがなく全体的に抜け毛が増えて薄くなりますが、このように特定の部位に変化がある場合もAGA(男性型脱毛症)の可能性が高いです。早期治療が早期回復の鍵となりますので、気になった段階で医療機関に相談しましょう。
抜け毛が急激に増えた
数日と短期間で明らかに抜け毛が増えた場合は、体調やストレスなどの影響も考えられます。特に円形脱毛症や産後の女性は産後脱毛などの可能性も考えられます。まずは早急に医療機関に相談し原因の特定をしましょう。
日常生活で出来る抜け毛対策
日々の習慣を見直すことで抜け毛を改善できるケースも多くあります。ここでは具体的な対策内容を紹介していきます。
バランスの良い食事
髪は主にタンパク質からできています。以下の栄養素を意識的に摂りましょう。
- タンパク質(肉・魚・卵・大豆)
- 亜鉛(牡蠣・ナッツ類)
- ビタミン(野菜・果物)
なお、タンパク質を体に吸収し髪を作る際にはビタミンなど他の栄養素も非常に重要な役割を果たします。その為、タンパク質に偏重することなくバランスの良い食事をとりましましょう。
質の良い睡眠
髪の成長は睡眠中に促されます。特に最近の研究では入眠から最初のノンレム睡眠が最も成長ホルモンが分泌されるデータが報告されています。
- 毎日同じ時間に寝る
- 食事や入浴は睡眠の1時間前に済ませておく
- 6〜8時間の睡眠を確保する
なお、かつては「22時〜2時」が成長ホルモンが最も分泌される睡眠のゴールデンタイムという時間帯固定説もありましたが、その通説は崩れており睡眠の時間帯は気にする必要はありません。
ストレスケア
社会生活の中でストレスを完全になくすことは難しいですが、軽減するために軽い運動や趣味などの習慣を取り入れましょう。なお、抜け毛や薄毛に直結するのは長期的に過度なストレスが掛かっている場合が多く、過度な心配はせず意識しすぎない事も重要です。
刺激の少ないシャンプーを使う
一部のスカルプシャンプーは洗浄力や脱脂力が強すぎる余り、頭皮の乾燥を促しダメージを与えかねないこともあるので注意が必要です。頭皮に負担の少ない成分のシャンプーを使用し、優しく揉みこむ様に洗いましょう。
病院を受診すべきタイミング
抜け毛が気になる場合でも、すぐに病院へ行くべきか迷う方も多いでしょう。以下に当てはまる場合は、医療機関で医師の診察を受けることを推奨します。
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| 1日50〜100本、全体的に抜ける | 正常な範囲内で経過観察をして問題なし |
| 秋などの特定の季節のみ抜けて、3ヶ月以内に治まる | 夏の間の紫外線対策や乾燥対策の徹底をし、セルフケアで改善を目指す |
| 生え際や頭頂部といった特定部位のみ薄くなっている | AGAの可能性があり、進行性の症状のため早めにAGAクリニックの受診が必要 |
| 抜け毛が3ヶ月に渡り増え続けている | AGAや休止期脱毛症などの可能性があり、薄毛治療専門の病院を早急に受診する |
| 数日で急激に抜け毛が増えた、円形に抜ける | 円形脱毛症の可能性があり、皮膚科の受診をする |
特にAGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症のため、早期対策が非常に重要です。放置すると毛量の改善が難しくなるため、気になる段階で早期に医療機関に相談することが大切です。また、ドラッグストアやインターネットの広告でよく目にする育毛剤やスカルプシャンプーといったケア商品の多くは、顕著に抜け毛が増加している、または薄毛の症状が出ている状態を改善することは難しいケースが多いです。
銀クリで受けられる診察
抜け毛の原因は多岐にわたり、ご自身で正しく判別することは容易ではありません。銀座総合美容クリニックでは、AGA治療・薄毛治療の専門クリニックとして280万人の治療実績をもとに、医師が患者様に問診・視診・触診を行うだけでなく、当院独自のスキャビジョン検査により、頭皮・頭髪の状態をミクロレベルで客観的に確認します。
診察・検査結果をもとに、院内調剤による治療薬と複数の施術を組み合わせた300パターン以上の治療術から、患者様一人ひとりに合わせた治療をご提案します。
銀座総合美容クリニックでは「常に患者さん目線でのクリニック運営」「患者満足度のより高いAGAクリニックを目指す」をクリニックの運営理念に掲げ薄毛に悩む患者様と日々真摯に向き合っており、無料カウンセリングを対面・オンラインともに常時承っております。
抜け毛についてよくある質問
抜け毛についてよくある質問をまとめました。















