誰もが1度は日常生活の中で「抜け毛が増えた気がする」と感じたことがある人が多いと思います。1度抜け毛が気になり始めると「このまま抜け毛が増え続けるの?」「すぐ薄毛になってしまうの?」など不安を伴うケースが多いです。
当たり前ですが抜け毛は誰にでも起こる自然な現象ですが、その量や状態によっては注意が必要なケースもあります。今回はそんな誰もが大なり小なり1度は気になった事があるであろう「抜け毛」について、原因や対策などを医学的な見地から詳しく解説していきたいと思います。
- 抜け毛はヘアサイクルの仕組みによる
- 通常は1日50~100本前後の髪が抜ける
- 抜け毛が増える要因は多種多様
- 抜け毛にも病気による注意を払うべき物がある
- 抜け毛対策をする前に医師の診察を
1日に抜ける抜け毛の本数とは
まず知っておきたいのは、抜け毛は人間が生きていく上で自然な生理現象であるという点です。髪の毛は「ヘアサイクル(毛周期)」によって成長と脱毛を繰り返しており、健康な状態でも一定数は毎日抜けており一般的に、1日の抜け毛の本数は50本~100本前後が目安とされています。この範囲内であれば、基本的には問題ありません。ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 朝起きたとき枕に大量の抜け毛が落ちている
- シャンプー時に手に絡む毛が明らかに増えた
- 排水溝に溜まる抜け毛の量が急に多くなった
厳密に1日何本の抜け毛が出ていると把握することは困難である為、こういったタイミングで抜け毛の量を把握しておくことが重要です。また「なんとなく増えた気がする」という感覚も非常に重要なサインです。日常の変化に気づくことが早期対策につながります。
抜け毛の原因について
抜け毛が増える背景には、さまざまな要因が関係しています。ここでは代表的な原因を解説します。
ヘアサイクルの乱れ
通常、髪は毛周期(ヘアサイクル)という生え変わりサイクルを有しており、5~6年前後でかけて成長し、その後自然に抜け落ちまた生えてくるという周期があります。

しかし、AGA(男性型脱毛症)など何らかの疾病が原因でこのヘアサイクルが短くなると、十分に育たないまま抜けてしまいます。これが進行すると、薄毛の原因になります。
男性型脱毛症(AGA)
成人男性の3人に1人がAGAと言われており、男性の抜け毛、薄毛の代名詞とも呼ばれる病気です。AGAはDHT(ジヒドロテストステロン)の影響によって起こる進行性の脱毛症で、以下の特徴があります。
- 生え際や頭頂部から薄くなる(側頭部、後頭部は変わらない)
- 細く短い抜け毛が増える
- 徐々に薄毛が進行する
初期段階では「抜け毛が少し多いかな?」程度の違和感しかないことも多く、顕著な薄毛の症状が現れないことから見逃されがちです。
過度なストレス
精神的な過度のストレスは、血流の悪化やホルモンバランスの乱れを引き起こします場合があります。その結果、円形脱毛症と誘発するケースや、血行不良により抜け毛が増えることがあります。
- 仕事や人間関係のストレス
- 睡眠不足
- 生活リズムの乱れ
特に上記のような要因では長期的に強いストレスを感じ、体調不良など身体に影響が出ている場合には注意が必要です。
生活習慣の乱れ
食事や睡眠の質は、髪の成長、健康維持に直結する要因です。
- 栄養不足(タンパク質・亜鉛など)
- 睡眠不足
- 喫煙や過度な飲酒
髪も皮膚の一部であり、栄養バランスの取れた食事、適切な睡眠は非常に重要です。また、過度な喫煙や飲酒は髪の成長が妨げられ、抜け毛が増えやすくなります。身体の健康維持に良い生活は髪の健康にも良いと考えて間違いありません。
頭皮環境の悪化
健やかな髪を育てる為には、その土台となる頭皮の健康も非常に重要です。
- 皮脂の過剰分泌
- 乾燥
- 炎症(赤み)やかゆみ
こうした頭皮の炎症は頭皮環境を悪化させ抜け毛の原因になります。また、炎症による痒みによって掻きむしることで生じ、かさぶたや出血を伴うと、物理的に頭皮にダメージが伴う可能性があります。
注意が必要な抜け毛とは
ひとことで抜け毛といっても、日常的に髪が抜ける「正常な抜け毛」と、何かしら疾病に起因する「注意すべき抜け毛」の2種類があります。以下のような特徴がある場合は、医療機関で医師の診察を受けましょう。
細く短い抜け毛が増えている
通常の抜け毛は「太く」「長い」状態です。しかし、細く弱い毛が多く抜ける場合は、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。特に男性はAGA(男性型脱毛症)の可能性が高いです。早期治療が早期回復の鍵となりますので、早めに医療機関に相談しましょう。
特定の部位のみ抜け毛が増え薄くなる
- 生え際が後退している
- 頭頂部が透けて見える
加齢などによる通常の抜け毛は部位に偏りがなく全体的に抜け毛や増え薄くなりますが、このように特定の部位に変化がある場合はAGA(男性型脱毛症)の可能性が高いです。早期治療が早期回復の鍵となりますので、早めに医療機関に相談しましょう。
抜け毛が急激に増えた
数日と短期間で明らかに抜け毛が急激増えた場合は、体調やストレスなどの影響も考えられます。特に円形脱毛症や産後の女性は産後脱毛などの可能性も考えられます。まず早急に医療機関に相談し原因の特定をしましょう。
日常生活で出来る抜け毛対策
日々の習慣を見直すことで抜け毛を改善できるケースも多くあります。ここでは具体的な対策内容を紹介していきます。
バランスの良い食事
髪は主にタンパク質からできています。以下の栄養素を意識的に摂りましょう。
- タンパク質(肉・魚・卵・大豆)
- 亜鉛(牡蠣・ナッツ類)
- ビタミン(野菜・果物)
なお、タンパク質を体に吸収し髪を作る際にはビタミンなど他の栄養素も非常に重要な役割を果たします。その為、タンパク質に偏重することなくバランスの良い食事をとりましましょう。
質の良い睡眠
髪の成長は睡眠中に促されます。特に最近の研究では入眠から最初のノンレム睡眠が最も成長ホルモンが分泌されるデータが報告されています。
- 毎日同じ時間に寝る
- 食事や入浴は睡眠の1時間前に済ませておく
- 6〜8時間の睡眠を確保する
なお、かつては「22時〜2時」が成長ホルモンが最も分泌される睡眠のゴールデンタイムという時間帯固定説もありましたが、その通説は崩れており睡眠の時間帯は気にする必要はありません。
ストレスケア
特に現代社会で日常生活を送るにあたり、完全にストレスをなくすことは難しいですが、出来るだけ軽減する工夫を取り入れていきましょう。
- 軽い運動
- 趣味の時間を持つ
- 半身浴などのリラックス習慣
なお、抜け毛や薄毛にストレスが直結する場合には、長期的に過度なストレスが掛かっている場合が多いので、そこまで気にかける必要はありませんので、意識しすぎない事も重要です。
刺激の少ないシャンプーを使う
一部のスカルプシャンプーなどは、洗浄力や脱脂力が強すぎる余り、頭皮環境を改善するはずが、頭皮の乾燥を促しダメージを与えかねない物もあるので注意が必要です。アミノ酸系、石鹸系などの頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーを使いましょう。また、頭皮を爪でゴシゴシ洗うのではなく、指の腹で優しく頭皮を揉みこむ様に洗いましょう。
病院を受診すべきタイミング
抜け毛が気になる場合でも、すぐに病院へ行くべきか迷う方も多いでしょう。以下に当てはまる場合は、医療機関で医師の診察を受けることを推奨します。
- 抜け毛が3ヶ月に渡り増え続けている
- 数日間と短期間で急激に抜け毛が増えた
- 抜け毛以外にも身体的に変化がある
特に男性のAGA(男性型脱毛症)は進行性の病気のため、早期対策が非常に重要です。放置すると毛量の改善が難しくなるため、気になる段階で早期に医療機関相談することが大切です。また、ドラッグストアやインターネットの広告で良く目にする育毛剤やスカルプシャンプーといったケア商品の多くは、顕著に抜け毛が増加している、または薄毛の症状が出ている状態の方を改善することは難しいケースが多いです。
銀座総合美容クリニックでは「常に患者さん目線でのクリニック運営」「患者満足度のより高いAGAクリニックを目指す」をクリニックの運営理念に掲げ薄毛に悩む患者様と日々真摯に向き合っており、無料カウンセリングを対面・オンラインともに常時承っております。








