毛乳頭は、毛包の下部の「毛球部」の中心に存在し、毛の成長において重要なな働きをしている細胞です。
毛乳頭の周辺には微小の毛細血管がたくさん入り込んでおり、毛髪の産生に必要なアミノ酸・ミネラル・ビタミンなどが毛乳頭に運ばれて来ます。
毛乳頭はそれらの栄養分を隣接する「毛母細胞」に受け渡します。
栄養素を受け取った毛母細胞は細胞分裂と角化を経て「毛髪」へと分化して行きます。
また、毛乳頭はこの様な「毛母細胞への栄養素の運搬」以外にも、毛母細胞の分裂のタイミングを指示する「司令塔」の様な役割も担っており、毛乳頭細胞と毛母細胞の相互作用によって「毛周期」が営まれている事がわかっています。